若石(じゃくせき)フレクソロジー
リフレクソロジー(足部反射療法)は、足に全身の各部位や臓器につながるゾーン(反射区)があるという「反射理論」をもとに、足を刺激することで全身に働きかける健康法です。
「足ツボ」と言ったほうがわかりやすいかもしれませんが、実は「ツボ」ではなく「反射区」なんです。
「リフレクソロジー」という言葉がマイナーなので、一発でわかってもらえるよう「足ツボ」と言うことがあります。
Reflexology(リフレクソロジー)は、reflex(反射)とology(◯◯学や◯◯論を意味をする接尾辞)を合わせた造語です。
世界中に様々な流派がありますが、若石リフレクソロジーは台湾で生まれました。
台湾に「国際若石健康研究会世界本部」があります。
日本には「日本若石健康研究会(国際若石健康研究会日本分会)」が東京にあります。
若石リフレクソロジーの特徴
若石リフレクソロジーの特徴は、
- 自分で自分の足をもむセルフケアを重視している
- セルフケアのためのメソッドが確立していて、専門講座がある
- 足もみのための道具類を独自開発している
- 対人施術は基本的に手技で行なう(専用のクリームを使います)
- 東洋医学(陰陽五行)の考え方を取り入れている
- 施術は左足から行なう
- 反射区は64カ所
- プロ資格を取得できるのは世界で台湾と日本のみ
- 世界中で50以上の国や地域に広まっている
などが挙げられます。
若石(じゃくせき)の名前の由来
若石(じゃくせき)は、台湾でリフレクソロジーの大ブームを巻き起こした神父さんの名前です。
リフレクソロジーを生み出したのはアメリカ人のユーニス・イングハム。
そしてイングハムの弟子、スイス人のへディ・マザフレの著書をもとに足もみを実践して膝の持病を克服したのが、当時台湾に赴任していたジョセフ・オイグスター(中国名:呉 若石)神父でした。
神父は足をもむ健康法の普及に努め、台湾に足もみブームが巻き起こりました。
やがて台湾を離れることになった神父は、この健康法の継続と普及を陳兄弟に依頼します。
こうして、1982年に兄の陳茂雄を創会人、弟の陳茂松を執行会長として、国際若石健康研究会(RWO-SHR HEALTH INSTITUTE INTERNATIONAL)が発足し、本格的に学問としての研究が始められました。
そして、この健康法を神父の名前にちなんで「若石健康法」と名付けたのです。
というわけで「若石健康法」の名称はジョセフ・オイグスター神父の中国名、呉 若石に由来しています。
中国語で「若」は「〜のような」という意味があり、「石のように素朴で自然な健康法」という意味も込められています。
足は第二の心臓
若石リフレクソロジーの施術では、64カ所の反射区をひとつひとつ丁寧に刺激することで、老廃物を流し、血液循環を促していきます。
足の指先から、足の裏、足の内側・外側、足の甲、足首まわり、ふくらはぎ、膝まわりまで、たまった老廃物をかき出して流します。
足は第二の心臓といわれるように、足先から膝まで刺激することで全身の血流が促されます。
血流が促進されれば、すみずみの細胞にまで酸素と栄養素が行き届きます。
そうすることで細胞ひとつひとつが元氣になれば、自然治癒力が高まり、病気の予防や健康なからだ作りに役立てることができます。
例えばセラピストが足の裏を見るだけでからだの不調を推測できるのは、反射区のかたさや皮膚の状態などを注意深くチェックしているからです。
反射区に何らかの違和感がある場合は、対応する部位や臓器がSOSなどのメッセージを伝えていることが多いです。
そして反応が出ている反射区を刺激して違和感を取り去ることで、関連する部位や臓器にも作用するという仕組み(反射理論)です。
足の状態は日によって異なりますし、一日のうちでも朝と夜では変わります。
もちろん人によって足の状態はさまざまです。
お客さまの足を触っていると、からだとこころの状態がよく現れているなぁ、と感じることがあります。
その日、その時の足の状態と、お客さまのお悩みに寄り添いながら、精いっぱいこころを込めて施術しています。
かかりつけサロンとして
反射区は全部で64カ所ですが、両足×足指5本分を合計すると刺激するのは「180カ所」ほどにもなります。
セラピストはこの180カ所をチェックしながら、それぞれに合った刺激方法(強さ、回数、時間、角度など)を頭の中で組み立てて施術を進めていきます。
そうなるとどうしてもある程度の時間が必要です。
足の状態にもよりますが、だいたい60分あれば若石リフレクソロジーを堪能していただけると思います。
「からだのバランスを整えていくコース」「疲れたからだをゆったり休めるコース」の施術時間は、最低限必要な60分となっています。
SOSを出している反射区の数が多かったり、頑固にかたまっている場合など、60分ではちょっと足りないこともあります。
そういう方はある程度軽くなるまで、続けて施術を受けていただくことをおすすめします。
また、自然治癒力をアップしたい方、体質改善に取り組みたい方、補助的に民間療法を活用したい方(事前に必ず担当医に相談してください)など、健康維持を目的とする場合は定期的(週1回、月1回など)に施術を受けることが、病気に負けない強いからだ作りに役立ちます。
からだの不調を感じたら若石リフレクソロジー。
不調を感じていなくても健康維持に若石リフレクソロジー。
具体的な症状が出る前に足もみを続けてケアすることが、病気の予防にも役立ちます。
きよみんの木屋町サロンは、あなたの健康をサポートする「かかりつけサロン」を目指しています。
痛いのはNG? 痛くてもOK?
リフレクソロジー(足ツボ)は「痛い」というイメージがテレビの罰ゲームなどで浸透しています。
きよみんの考えとしては、
痛いところがあれば、痛くないところもある。
痛い日もあれば、同じ場所なのに痛くない日もある。
はじめは痛かったのに、だんだん痛くなくなって気持ちよくなることがある。
はじめは痛くなかったのに、だんだん痛みを感じるようになることがある。
痛いところは弱っていたり、機能が低下していることがある。
痛いところが即、からだの悪いところだとは限らない。
誰でもみんな痛いところがある。
痛くやれば効果があるというものではない。
といったところでしょうか。
痛みの感じ方は個人差が大きいので、お客さまの反応を観察しながら施術の強さを調整します。
「不必要な痛み」「嫌な痛み」を出さないように気をつけています。
施術を受けていると、少々痛くても「これはからだが必要としている痛み」だから我慢しようと思えることがあります。
反射区の位置がズレて生じる不必要で不快な痛みと、反射区に正確に入ったことで生じる痛みは別物です。
どうしても痛いのは苦手という方には、弱目の刺激で少しずつ時間をかけて施術するのでご安心ください。
痛みには強い方だという方には、様子を見ながらギリギリの強さで施術します。
初めての方は、施術後にどのような反応が出るかわからないので、初回は若干弱めに刺激することが多いです。
(他店で施術を受けたことがある場合は、初回から普通に刺激します)
木屋町サロンのお客さまは、痛くてもガッツリ施術してほしいという方が多いので、気兼ねなくやらせてもらっています。
自分の健康は自分で守る
若石リフレクソロジーには、誰でもどこでも簡単に足もみができるメソッドがあります。
自分自身の健康のために、大切な人の健康のために、足もみの方法をお伝えすることにも力を入れています。
わたしが若石リフレクソロジーのプロ講座を受講したのは自分のためでした。
でもプロになって一番よかったと思うのは、家族の足もみができることです。
足をさわるとおおよその健康状態がわかるので助かりますし、その場でケアすることもできます。
リフレクソロジーはとても気持ちがいいので、ふだんコミュニケーションが取りにくい相手(親、思春期のお子さんなど)でも意外に足を差し出してくれるのがおもしろいです。
若石リフレクソロジーきよみんでは、一般向けの入門講座から、「若石健康普及指導士」に認定される初級プロ講座まで、受講者のレベルに合わせた講座を随時開講しています。
リフレクソロジーを習ってみたいな、と興味をもたれたらお気軽にご相談ください。