自分でできたら経費削減
きよみんが若石の足もみを初めて習ったのが2012年の夏やったから、もう8年ほど前になります。
あのころは春先から体調不良に悩んでいて「しんどいなー」と思いながら仕事をしているうちに夏がやって来てしまい、暑さのせいで本格的な絶不調になって苦しんでいました。
我が家にはエアコンがなかったので、室内の温度が38度くらいになっていたんです。
それまでは昼間は会社で過ごしていたので、自宅にエアコンがなくてもなんとかなっていたんですよ。
2012年にフリーランスになって自宅で仕事をするようになって、夏の昼間の地獄のような暑さにやられてしまいました。
とにかくしんどい。足がだるい。
むかしからしんどくなったら、独自のやり方で自分なりの足もみをして回復してきたのに、あの夏はどんだけ足もみしまくっても全然回復せずにずーっとしんどいまま。
これはもうあかん。プロに頼もう!と思って若石のプロのお店に駆け込みました。
毎日こうやってプロに施術してもらえたらええのにな〜と誰でも思うようなことを思いながら、若石はお客さんの足を施術するだけじゃなくて、自分で足もみできるようになる講座をやってるというので、その日に申し込んで帰ってきました。
だって、自分でできるようになったら生涯タダで足もみできるやん。
わたしが初級プロ講座を申し込んだ一番の動機は、経費削減。
プロに施術してもらったら、だいたい1時間5〜6,000円くらいかかるじゃないですか。
自分でできたら、いつでもどこでも好きなときに好きなだけできるんやから身に付けた方が絶対にお得なんですよ。
そんなこんなで週1回、2時間の講座を受けるために先生のところに通う生活がスタートしました。
(講座は1回2時間、全10回)
絶望の断崖絶壁に立ち尽くす
講座の内容は若石の歴史や、なんで足もみで健康になるのかなどの座学と、実技をみっちり。
実技では全身につながる足のポイント(専門用語で反射区(はんしゃく)といいます)を習うんやけど、これが全部で64カ所もあるねん。
64カ所!!!そんなん絶対に覚えられへんわ!と途方に暮れました。
そして64カ所という数の多さよりも、わたしを絶望の淵に追い込んだものがあったんです。
なんやと思いますか?
そうです。足もみ(足ツボ)といえば誰もが一番最初に思い浮かべるやつです。
痛いんです。
めっちゃ痛い(笑)。
ぜんぶじゃないけど、ときどきめっちゃ痛いポイントがあるんですよ。
足もみは、はじめと終わりに「基本ゾーン」というポイント群を刺激します。
基本ゾーンというのは「腎臓、輸尿管、膀胱、尿道」の泌尿器に関係する4つのポイントをまとめた呼び名です。
足もみで掻き出した老廃物は尿としてからだから排出されるので、基本ゾーンをしっかりもむことで排出をうながすという考え方です。
はじめにもむ基本ゾーンで、きよみんはいきなりめっちゃ痛いポイント「輸尿管」と出会ってしまいました。
輸尿管は足もみの順番でいうと2番目です。
2番目にもむポイントがもう激痛(涙)。
そらもう絶望の断崖絶壁に立ち尽くしますよね?
まだあと62カ所も残ってるのに(笑)。
まじで講座を受けたことを後悔しかけました。
こんなんでやっていけるのかなぁ〜と不安MAXでした。
痛みがなくなる日はくるのか?
でもね。
先生は涼しい顔して輸尿管を攻めてるんですよ。
「せ、せんせい、痛くないんですか?」
あのときのわたしは異星人を見るような目で先生のことを見ていたと思います。
そういえば、初めて先生のサロンを訪れて施術をしてもらったときも爆激痛のポイントがありました。
足のスネ(弁慶の泣き所)の骨にそって刺激するポイントがあるんですけども、(反射区でいうと坐骨神経です)そこを施術されたときは飛び上がりそうになるくらい痛くてびっくり仰天でした。
焼けた火箸を押し付けられたのかと思いました。
もちろん先生はそんなことしてませんよ。
先生の手だったんですが、そのくらいの痛みに感じたんです。
だからいま、きよみんの施術を受けて「痛ぇ〜!」と眉間にものすごいシワを寄せているお客さんを見ていると、とても懐かしい気持ちになります。
この痛みがなくなる日はいつかやって来るんかなぁ?と不安でいっぱいだった2012年のきよみんに、2020年のきよみんからメッセージを送りたいです。
「あなたはすべての反射区をニコニコ気持ち良さそうに愛心棒でゴリゴリやっていますよ」と。
愛心棒というのは若石が開発したセルフケアグッズです。
愛心棒(あいしんぼう)という昭和の演歌みたいな名前ですけど、かなりのスグレモノです。
64カ所の反射区ひとつひとつを正確にしっかり刺激できる形をしています。
手の中でグッと握れる形で力を入れやすいので、力の弱い方にも使いやすいです。
自分で足もみできるようになる講座(初級プロ講座)は、この愛心棒を使って毎日自分の足もみをして日誌を付けていきます。
久しぶりに当時の「自分の足日誌」を開いてみました。
抜粋して紹介しましょう。
きよみんの自分の足日誌
14日目
腰にあせものようなものができはじめる
18日目
あせもは太ももの裏、側面にも広がっていく。チクチク痛い
30日目
腕、足にまで小さな湿疹がだーっ!と出現する。一気に全身にひろがった
このときはほんまにびっくりでした。
お買い物に行こうとして何気なく腕を見たらポツポツ赤い湿疹が出てて、「あれ?」と見ているうちにびゃーっとひろがっていってん。
全身にたらこのふりかけをまぶしたみたいになりました。
33日目
不正出血?らしきもの。これも好転反応か?
前日に子宮と卵巣の反射区を習ったから思いっきりもんでたんです。そしたら翌日見事に不正出血。生理予定日の2週間くらい前やったと思う。
34日目
ふつうに生理だったみたい。湿疹がおさまってきた。朝おきたら腰痛になってた。前屈できない
前日の不正出血からそのまま生理が始まってもうてん。わたしの場合、生理が予定日より遅くなることはあっても、早まることは高校以来2回目やったのでかなり珍しい現象やったと思います。
この日は生理のため足もみはお休みしてました。
そしてこの日から湿疹に次ぐ新たな強敵「腰痛」が出現したんです!
きよみんは学生時代からずーっと腰痛とは無縁の生活やったんですよ。
それやのに!
いきなりものすごい腰痛に襲われて、靴下を履くのも一苦労、流しの下からフライパンを出したくても屈まれへんという情けない状況になりました。
35日目
骨盤の後ろが全体的に痛い。少しかがめるようになった。湿疹は赤みがひいてきた。まだプツプツは残っている(小さくはなってきた)
37日目
坐骨神経のところ、死ぬほど痛かったのにコブが消えて強くもんでも痛くなくなった。他の痛かったところもましになってきた
ついにこの日が来ました!
自分で自分のことを褒めてあげたいってやつですね。
焼けた火箸を押し付けられたのかと思うほど痛かった坐骨神経のポイントが、強くもんでも痛くなくなった記念すべき日です。2012年10月3日でした。
毎日(ときどきサボったけど)足もみを続けたら、きよみんの場合は37日目で「どこをもんでもそんなに痛くない」境地にたどり着くことができたんですよ〜(涙)。
これはやっぱりひとりでは無理やったと思います。
プロの先生の指導を受けながら、毎週チェックしてもらったおかげです。
でないと途中でくじけてしまうやんね。
いまでは、きよみんも初級プロ講座の講師ができるようになったのですよ。
41日目
時々ピリピリする(全身)。今日はまた仙骨が朝からとても痛い
44日目
仙骨の痛みがだんだん下に移動して尾骨が痛くなってきた
45日目
朝起きると腰まわりの痛みがうすらいでいた。だいぶ動けるようになってきた
46日目
ゆっくりだが前屈して床に手がなんとか届くまで回復してきた
48日目
寝不足からか、全身の湿疹があばれ出す。あちこちかゆい。生活を整えないとてきめんだ
49日目
仙骨の痛みは気にならなくなった。新月に抜けた感じ。満月に始まったから、自然のリズムと同調したのか
不思議なくらいすーっと痛みが抜けたこの日が新月で、朝起きたら腰痛になってた34日目が実は満月やってん。
やっぱり人間も自然の一部なんやな〜。自分のからだと向き合ってセルフケアを続けたら、からだも自然に還るのかな?なんて考えた日でした。
58日目
腰の痛みはほとんど感じないくらいに回復。もともとの背中の痛みも消えた。健康のありがたみ
体調不良は足もみをはじめて割と早く良くなってんけど、湿疹とか腰痛とか元々なかった症状が現れたのが不思議やった。
足もみはおもしろい
本気で足もみをしてみたら、からだにいろんな変化が現れておもしろかった。
わたしの場合は、全身に湿疹が出たり、腰痛が出たり、かゆみが出たり、チクチクしたり、、、でもずっと足もみを続けてたら消えていった。
一時期いろんな症状が出たけど病院には行かなかったので病名はわからないままです。
心配なときは病院に行ってお医者さんに診てもらうことも大切ですよ。
きよみんの場合は、なんとかなるかな〜と思っているうちにおさまってしまっただけです。
足もみしながら自分のからだの変化を観察するのがおもしろかっただけです。
おもしろかったなぁ。
いや、今となっては。ですけど。
湿疹まみれになったときは、何かに触れたところがチクチクするから寝るときが一番辛かった。
布団に触れるところがチクチクするねんもん。ほぼ全身やん(泣)
腰痛も辛かったよ〜。
ほんまに辛かった。
足もみしてたら腰痛がやって来て、そのまま足もみしてたら腰痛が去っていった。
なんかわからんけど、おもろいな。
この「なんかわからんけど、おもろい」のが、きよみんがプロになった理由です。
「初級プロ養成講座」ってのは、自分の足もみを習う講座で仕事にはできません。
若石のプロとして独立開業する人は「認定プロ養成講座」ってのを卒業してます。
きよみんは自分の足もみを習いたくて初級プロ講座を受けてたのに、「なんかわからんけど、おもろい」かったから、もっと深く知りたくなって「認定プロ養成講座」に進んでしまったわけです。
認定プロ養成講座では、人の足を施術する技術を学びます。
きよみんはいま、「やっぱり足はおもろいなぁ。不思議やなぁ」と思いながら、みなさんの足を施術しています。
ひとりひとりみんな違うから、毎回新鮮です。
毎回違うから、前と同じやり方は通用しません。
その日、その時の足の状態を見て、触って、必要な手技ができるように、いっつもめっちゃ集中して施術しています。(こんなんプロやったら当たり前のことやから、わざわざ言わんでもええんやけど)
かつて体調不良で若石のサロンに駆け込んだきよみんが足もみで元氣を取り戻していったように、きよみんのサロンに来てくれたお客さんが元氣を取り戻してくれるのが一番うれしいことです。
きよみんが「頑張りすぎ女子専門の足ツボサロン」をサロンのキャッチコピーに決めたのは、かつての自分自身の経験がもとになっているんです。