子どものころ、母が「こどものとも」と「かがくのとも」を定期購読してくれていたので、きよみんはたくさんの絵本に囲まれて育ちました。
きよみんが絵本の中で一番好きだったのが「ぐるんぱのようちえん」です。
大人になってもハードカバーの「ぐるんぱのようちえん」を買って大切にしています。
2022年は、ぐるんぱを描いた絵本作家・堀内誠一さんの生誕90周年ということで、大丸京都店で展覧会が開催されていました。
まさかぐるんぱの原画をこの目で見られる日がやってくるなんて。
原画には鉛筆で描いて消しゴムで消した跡がうっすら残っているものもありました。
印刷された絵本にはなにも残っていないのに、本当は消した跡があるんです。
撮影禁止だったので目に焼き付けようとひたすら凝視しまくりました。
福音館書店のサイトに絵本の画像が3枚掲載されています。
真ん中のぐるんぱがピアノを弾いている絵を見てください。
左上に赤い車と靴とお皿が描かれていますよね。
原画ではこの3つ(皿、靴、車)は、ぐるんぱの背中の辺りに描かれて消された跡が残っていたんです。
原画は描く人の体温を感じるというか、描いた筆跡がいつまでも流れ続ける水のように躍動のエネルギーを放出していました。
良さげなポストカードがあったらサロンに飾りたかったんですが、好きな絵のものがなくてしょんぼり。しょんぼり。